もっとも身近で危険な歯周病

歯周病は細菌によって歯の周りの歯ぐきや歯を支える骨など歯周組織が破壊される病気のことで、軽度のものは歯肉炎と呼ばれています。原因は虫歯と同じく、プラーク(歯垢)内に潜む細菌。炎症がひどくなると最悪の場合は歯を支える骨が溶けてしまい(歯周炎)、歯が抜け落ちてしまいますので、早めの対策が必要です。

歯周病と無縁の成人男女は約2割しかいません。

自覚症状がなくても、侮れません

「自分はしっかり歯を磨いているから大丈夫」と思っている方はいらっしゃいませんか? 実は、成人の8割が歯周病に感染している、もしくは予備軍だと言われています。初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、気がついた時にはかなり進行しているというケースもたくさんあるのです。

歯周病が体にもたらす影響

歯周病はお口のなかだけでなく、全身にさまざまな悪影響をおよぼします。放っておくと口腔内から血管や気管に細菌が入り込み、合併症を引き起こす可能性があることを覚えておいてください。

糖尿病

免疫力に影響する糖尿病と歯周病は、互いに密接なかかわりがあることがわかっています。片方が悪化するともう一方も悪化するという悪循環に陥る可能性も指摘されています。

血管障害

歯周病菌は血管内で炎症を起こしやすく、血栓を作りやすいことがわかっています。ひどくなると、動脈硬化や心筋梗塞などを招く恐れがあります。

肺炎

歯周病菌が肺や気管に入り込み、そこで炎症を起こすと肺炎になります。歯周病を治療することによって、肺炎の発生率が低下したという事例もあります。

早産・低体重児出産

歯周病の妊婦さんは、そうでない場合と比べて早産や低体重児出産のリスクが数倍高くなるという調査結果もあります。

歯周病をセルフチェック。あなたは大丈夫?

歯周病かもしれない方も、自分が歯周病かそうでないかわからない方も、まずは下記のチェックシートでチェックしてみてください。チェックがひとつでもあったら、歯周病の可能性があります。

歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい YES   NO
起きたときに口のなかがネバついて気持ち悪い YES   NO
ブラッシング時に歯ぐきから出血がある YES   NO
家族や友人などから口臭を指摘される YES   NO
食べ物を噛んだときに出血することがある YES   NO
歯ぐきが赤色・紫色になっている YES   NO

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歯周病の症状と治療方法

歯肉炎の可能性があります。
「症状」 歯ぐきにごく軽い炎症が起きています。歯磨きの際などに出血しやすくなります。
「主な治療法・処置」

ブラッシング

ブラッシング

丁寧なブラッシングを心がけ、歯垢をしっかり落とします。

レーザー治療

レーザー治療

レーザー照射により歯周ポケットを浅くして治癒へと導きます。出血もなく、治癒までの期間も短くすみます。

軽度歯周炎の可能性があります。
「症状」 歯ぐきに炎症を起こしています。歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに、歯石や歯垢が溜まっています。これらを除去することで出血などが改善します。
「主な治療法・処置」

スケーリング

スケーリング

スケーラーと呼ばれる器具を使って、歯垢や歯石を取り除きます。

中等度歯周炎の可能性があります。
「症状」 歯周ポケットが深くなり、隙間が広くなっています。ここに歯石がたまりやすくなり、ひどくなると炎症が顎の骨に達することもあります。歯のぐらつきが気になる場合もあります。
「主な治療法・処置」

ルートプレーニング

ルートプレーニング

スケーリング後に歯の表面の汚染した部分を除去し、ざらざらした部分を硬く平らに仕上げます。

歯周ポケットそうは術

歯周ポケットそうは術

歯肉に麻酔をして歯周ポケットの中から歯石や歯垢を除去します。

フラップ手術

フラップ手術

レーザー照射により歯周ポケットを浅くして治癒へと導きます。出血もなく、治癒までの期間も短くすみます。

重度歯周炎の可能性があります。
「症状」 歯周ポケットがかなり深くなり、歯のぐらつきが深刻な状態です。歯肉が化膿し、出血、口臭、痛みがひどくなります。顎の骨が半分以上溶けてしまうと、歯が抜け落ちる可能性も。多くの場合、外科手術が必要になります。
「主な治療法・処置」

エムドゲイン法

エムドゲイン法

歯肉を切開して内部を清潔にしたのち、歯周組織再生誘導材料を塗布して歯周組織を再生させる方法です。ゲル注入により、骨の再生時に歯肉が入り込むことを防ぎます。

GBR法(組織再生誘導法)

GBR法(組織再生誘導法)

骨を回復させたい場所を特殊な膜で覆い、その膜のなかに粉砕した自家骨や人工骨を入れることで骨を再生させます。

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